セカンドラブ / つむぎ
今日は池袋北口にありますホテルヘルス、「未経験クラブ・セカンドラブ」の「つむぎ」さんにお話をお聞きしました。
“感謝”の気持ちが大事だと話してくれた「つむぎ」さん、接客にあたって心がけていることを沢山教えてくれました。
つむぎさん(29) 2016.01.25

セカンドラブ

池袋 イメージクラブ

―まずお名前を伺ってもよろしいでしょうか?

はい、つむぎと申します。

―つむぎさん。可愛いお名前ですね。

ありがとうございます、アハハ。

―お年は幾つになりますか?

えっと、29歳です

―セカンドラブさんに入られてどれぐらいになられるんですか?

えーっと。今年の3月末なので、もう9カ月経ちますね

―9カ月。じゃあ、もう慣れていい感じで?

だいぶ。はい。

―お時間は大体何時から何時って決まっているんですか?

はい。えっと、平日の昼間で10時から17時です。

―あ、昼間なんですね。ありがとうございます。今はこのお仕事だけ?

あ、違います。本職、昼職しています。

―お住まいはこの近くですか?

板橋区なので、池袋が近いんです。

―なるほど。

―この仕事を始めるにあたってお店に連絡された方法を教えてもらってもいいでしょうか?

えっと、友達を通してですね。

―あ、そうなんですね。

はい。その友達に「こういう感じのお店あるよ」って言われて。

―はい。

池袋なら住んでいる所が近いから面接してみようかなみたいな形で面接に来たので。

―ああ、なるほどですね。このお仕事はセカンドラブさんが最初ですか?

はい、初めてです。

―最初はやっぱり緊張しますよね?

緊張しますね。なんか本当に初めてだから、何を言われるのかも分からないし。とりあえず友達に「女性らしく胸とかアピールできるような服装で」ってすすめられて(笑)

―なるほど。そもそもそのお友達は、どうやって知り合ったんですか?

私ちょっと特殊で、AVの事務所にも入っていて

―えっあっ、そうなんですね?

はい。で、そっちの事務所の仕事と掛け持ちでできるお仕事探してて・・

―うん。

事務所からの紹介や友達のアドバイスもあって、ここへきたので。

―あ、なるほどですね。今でもそちらもやられているんですね?

はい、一応所属して在籍しています。

―お店的にはAVのことは?

そのことはうたっていないですね。お店には言ってあるんですけど、お客様向けには完全に伏せてあります。

―それをうたうと、お客さんはすごいって言う気がするけど…。

そうらしいですね。でもわからないです、その辺は。

―なるほど。それはお店の方針ですね?

はい。多分そういうふうに最初にうたっていないから、そのまんまなのかな。

―なるほどですね。似ているようで似ていない業種かと思いますが、戸惑いはありました?

うーん。最初はやっぱり入った当初とかは…ありがたいんですけど、こう、複雑な思いというか。

―はい

なんかこう、どんな人なんだろう、どんなお客さんなんだろうっていう不安はすごいありました。

―そうですよね。AVの女優業の現場と風俗はね、相手にするお客さんも違いますもんね。

そうですね、はい。ホテル入るまでどういう方かもわからないし。

―その辺の不安なところは、面接のときとか、あるいは仕事を始められてから少しずつ解消していった感じですか?

そうですね。始めるころにはもう、そんなに抵抗があるという感じではなかったかな。なんか吹っ切れたとかなんか。

―始められてもうほぼ9カ月という話でしたけど。それなりにつむぎさんとしては、仕事的にはなじんできましたか?

はい。今は楽しんでやっていると思います、最初の頃に比べたら。

―そうですよね。楽しんでやらないとなかなか続かない仕事ですよね。

うーん、はい。

―この風俗の仕事をされるときに、いろいろ業種はあるんですけど。そういう違いとかっていうのは、ご存じでした?

あんまりわかっていなかったです。ピンサロとかヘルス、ソープとかならわかるんですけど。

―はい。

セクキャバとか。なんかエステって何をするんだろうとか。そういうのはあります。アハハ。

―ハハハハ。違いがあるようでないような?

そうですよね。なんか、はい。

―そうですね。お店の雰囲気とかはどうですか?

なんだろうな、ずっとここにいられている理由なんでしょうけど、スタッフさんもいい方ばかりで。無理強いとかも絶対ないですし。

―はい。

優しいですし。女の子同士も入った当初はやっぱ、なじむまでに時間がかかったりとかはあったんですけど、仲良くなってしまえば。個室待機じゃなくて集団待機なので。例えばお客さまにちょっと嫌なことをされて帰ってきて、話すだけで気持ちが楽になるし。

―そうですよね

共感し合えるというか、なんかそんな時はこういうふうに言ったほうがいいよとか。先輩だったりとかに教えてもらったりすれば、ああ、そうなんだって勉強にもなるし。

―はい

個室待機だとそういうふうな思いを抱えたまま戻ってきて。で、次またお仕事につくってなったときになんかこう、引きずっちゃう気がします

―そうですよね。

それがいったんリセットできるかな。なんかこう、やっぱ仲のいい子の顔を見るだけでも、ホッとするのもあるし。話して楽になります。女っていう生き物は多分会話でストレス発散すると思うので。それが大きいかなと思います。

―ハハハ、そうですね。女の子同士、仲がいいんですね?

仲いいですね。私は仲のいいお友達が何人かいるので。

―いいですね。その子も結局つむぎさんがいることで、相談相手にもなるわけですもんね。

そうですね。

―楽しいお客さんとかも多いですか?

そうですね。基本嫌なお客さんはそうめったにいないですね

―うん。

やっぱちゃんと割り切って遊びに来られて。まあお店のコンセプトも人妻とか若干年齢高めの設定なので、若い子を求めて来る男性も少ないので。

―はい

なんかこう、遊び慣れているというか。過ごしやすくて。わかっているから、あんまり無理やり嫌なことをしてくる人とかも少ない。

―ああ、いいですね。

客層は多分いいと思います。いいおじさまがいっぱい。

―変なお客の場合は、受付の段階で断られますもんね。それも安心材料ですよね。

そうですね。それがいいと思います。

待機中のときは何をされています?

うーんと、なるべくお店的には写メ日記を書いたりとか、時間を無駄にしないようにという感じですけど。別にそんな厳しいわけじゃないです。そんな「何しているの?」みたいな感じでも全くないので。

―はい

テレビ見ていたりとか、仲のいい子とおしゃべりしてたり。お菓子とかをみんなで持ち寄って。もうご自由にどうぞで。

―楽しそうですね。あまり待機室が楽し過ぎてもね。仕事に行くのが嫌になっちゃいますけどね。

アハハ、そうですね。でも、本当みんな笑顔で行ってらっしゃいって送ってくれるし、 帰ってきたときもお疲れって、お帰りってしてくれるので。なんか、やっぱあったかいんですよね。

―それがやっぱり続く秘訣というか、大事なところですよね。

そうですね、うん。

―お給与的にはどうでしょうか?

私は時間がそんなに長くないんですけど・・一回すごかったのは、本当に来て早々にお仕事が入って、そこから帰るまで全部つきっぱなし。

―うわ、すごそうですね

そのときは「つむ、フィーバー」みたいな。アハハ

―ハハハ。来てるなという。

つむぎフィーバーだなとかって、勝手に1人で思っていたことはありますね。

―ハハハ、いいですね。

普段は、お客様ついて、ちょっと休憩して、ついて休憩して、ついて、で、お疲れさまぐらいのペースが一番ベスト。

―そういうのが体も疲れきらないし…。

それくらいのペースの方がお客さまを一人一人大事に思えるというか。

―すばらしい!

やっぱり続いちゃうと、もうワケがわからなくなっちゃう(笑)

―そうですよね。

なんかこう、あれ、1つ前のお客さんどんな人だったっけ?ってなっちゃうので。ありがたいことなんですけど、続き過ぎちゃうと疲れて、それがプレイに出ちゃうとよくないかなと思うので。

―そうですよね。また来てもらうコツみたいなものはいかがでしょうか?心がけていることとか。

心がけ。まず一期一会を大事にすること。あと、やっぱりお客様も安いお金で遊びにきているわけではないので・・

―そうですね

お小遣い制だったり、ご家庭があって切り詰めて、貯めて来てくれている方とかもいらっしゃるので・・まず来てくれたことに感謝すること

「あと何分で終われる」って思っちゃうときもあるんですけど、でもお客さまからしたらその残りの、例えば1分でも時間なので。

―うん。

お金を払っている時間なので、そういうふうに思わないようにしようとか。あとはホテルを出てからは、お客さまが払っていない時間じゃないですか。

―そうですね

要はプレイ外の時間が、いかに大事か

―あー。

例えばホテルから出て、お客さまが駅に向かうまでとかの時間で、自分の待機場所に戻るまでの時間が大事かな。

―なるほど

だから、なるべく腕組んで密着して、お話しながら帰るというか。

―はい

一番心掛けているのは、最後は絶対、顔の横で手を振ること。

―顔の横?あ、こうやって、自分の顔の横?

なんか前にテレビで見て、心理的にいいらしいんです、フフ。顔の横でこうやって振るのがいいって『ホンマでっか!?TV』でやっていたので(笑)

―ハハハハ。でも、確かにドキッとするかもしれない(笑)

なんか、また会いたくなるあれらしいですよ(笑)

―はい。

あとは帰りがけのチュー、ホテル出る前でもいいし。

―ほんとうですか?

エレベーターの中でもいいし。本当、バイバイの直前でもいいし。チューは絶対するように心掛けています。

―たくさんありますね!ありがとうございます。

いえいえ。

―このお仕事のいいところ、悪いところ、大変なことも含めて何かありますか?

メリット、デメリットっていう感じですか?いいところは、普通に昼職をやるよりはお給料がいいこととか

―そうですよね。

あとは拘束時間みたいなものも、やっぱりプレイしている時間だけなので。まあ、時間に融通は利きやすい

―うん。

キャバクラとかと違って、当月罰金あるわけでもないし。早退、遅刻で罰金があるわけでもないので。全部歩合なので

―はい

だからあの、「当日熱出ました・休みます」、「本職の都合で行けません・休みます」というのが、融通利くかな。

―はい

それがメリットで。デメリットは、めったにないけどお仕事つけないとお給料にならない・・かな?あと自分の行動範囲内だとバレるとか。

―あー。

会ったら嫌という場合だったら、なるべく自分の行動範囲外のちょっと遠い所とかに勤めたほうがいいのかなとは思います、はい。

―お店としても女の子が稼げずに帰ることはないように、一生懸命お客さまをつけられるわけですよね?

されています、されています。そうですね。このお店はそのための3Pコースなんかもあります

―なるほど。このお仕事を始めてから、つむぎさんは何か、生活とか変わりました?

全く変わらないです。

―変わらない。変えないようにしている?

そうですね。あの、端数でなるべく生きていくようにして、ハハハハハ。

―ハハハハハ。端数?

端数。あのー、なるべくお財布にお金を入れないでお店に来て。で、お金を頂いて、例えば何万何千円ってなったら、この何千円で生活するようには。

―ああ、すごいですね。

で、お財布にちょっと7000円ぐらい入っていますとかだったら。

―はい。

それをお給料と合わせて万札に変えてもらって、そうすればそのまた端数が生活費、その1万円がおうちの銀行にみたいな。

―おうちの銀行(笑)

封筒銀行にみたいな感じで、端数で生活するようにしていますね(笑)

だいぶ貯金貯まりました?

それほどでも、フフフ。

―ハハハ。たまにちょっと自分にご褒美したくなったりしません?

そのときは、コンビニのデザートを買う。

―ハハハハハ。可愛いな。

とかかな。帰りしなに雑誌を買って帰るとか、化粧品を買って帰るとか。たまのご褒美ですかね。

―つむぎさん、趣味とかは?

趣味は、あまり浮かばないですけど。うーん、友達とわいわいおしゃべりしていることかな。ご飯行ったりとか、海に行ったりとかですかね。あと服とか買っちゃうかもしれないですね、うん。

―じゃあお仕事でストレスとかは、そんなにたまらない感じですか?

たまらないです、はい。たまにやっぱ女の子なのでホルモンのバランスで、生理前にちょっと憂鬱になっちゃったりとかあると思うんですけど。

―はい、うん。

そういうときはもう聞いてもらうしかないですよね、友達に話を。お店の仲のいい子とかにこうでこうでって話すだけでも全然違うし。他にも、同じ業種の友達とかがいれば。

―はい。

絶対いいのは、お店の状況がわかっている、同じお店の子に話すのが楽かもしれないですね。

―あー。サラリーマンが外の飲み屋で愚痴を言い合うようなことですかね?

ハハハ、そうですね。

―つむぎさん自身がなんか私、こんなところが昔と比べて変わりましたとかってありますか?

本当その、感謝の気持ちをもつようになりました。あと、なんかあの、いろんなことがポジティブになりました。

―ああ、ああ、いいですね。

ポジティブに考えられるようになったかもしれないです。いろんな人を見て、いろんな話を聞いて。

―うん。

自分の知識になりますし、ありがたいなって思います。それに、例えば写真で私を選んでくださったとか。写メ日記を見て来てくださったとか。

―うん。

私にまず興味を持ってくれたことに感謝ですかね

―あー。それはすごいなんか、グッときますね。

万単位でお金をお店に払って私に来てくださっているって、そのお金の重みですよね。

―うん。すごい大事な心、気持ちですね。

うん。

―ありがとうございます。最後に

―こういったお仕事をしてみようか悩んるた子たちに向けて、つむぎさんから何か先輩として伝えられることがあったらお願いいたします。

確かに勇気が要るというか、こう、踏み出すまでには、なかなかね。こう、背中を押してもらうというのも友達に押してもらうのもなんか違うかもしれないし。

―そうですよね。

普通に考えたら、自分の友達は「風俗で働こうかなって思っている」なんて言ったら「え?なんでなんで、やめなよ」みたいな。

―はい。

だったらせめてキャバクラにしなよみたいな感じになるかもしれないので、多分なかなか友達にも相談しにくいことだとは思うんですけど。

―うん、うん。

そんなに深く考えなくていいかなって思います

―うん。

やっぱ人類最初で最後のお仕事とかいわれているね、なんか…。

―最初で最後の、フフ。

いいますよね。絶対的になくならない仕事だと思いますし、あのー、女がいれば男がいて。そうなればこういう仕事は絶対ね。

―うん。

なくなったら犯罪が増えるかもしれないしとかって思うし。

―そういうことです。

なんだろうな。みんなスタッフの人とかは相当ケアをしてくださるし。先輩とかがかわいがってくれるかもしれないですし。

―うん。

1人で悩むよりはまず行動しちゃったほうがいいんじゃないかなと思います。

―なるほど。

行ってみて駄目だったら、体験入店してやっぱ無理と思ったらやめればいいし。

―うん。

やってみて、あ、こんなもんか。なんか、それでこんだけお金をもらえるんなら頑張れるかもって思えるかもしれないですし。

―まずお店に電話することから不安。で、行ってみてどんな世界なのかが不安っていうところになると思うんですけど。

うーん。どの世界も結局知らない世界へ飛び込む時は、最初は怖いと思うんですよ。

―そうですね。

どこでバイトを始めるにしてもね、マックでバイト始めようが、コンビニでバイト始めようが。内容は、したことなかったら結局わからないわけですし。

―そうですね。

そこは変わらないと思うので。まずはその。

電話してみて、それから悩めばいいし?

そうですね。働いてみて無理なら辞めたほうがいいし。辞めてみた後にまたしばらく普通の生活をして、またやれるかもと思ったときにまたやればいいんじゃないかなと思います。

―そうですね。ありがとうございます。

いえいえ。

―これからも頑張ってください。

はい、ありがとうございました。

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