- 今日は上野のエステ店、上野ボディクリニックさんにお邪魔しました。
- つきのさんは、上品な感じの素敵な女性でした。リピート客が多いのもうなずけます。
- つきのさん(23) 2016.01.04
-
上野 エステ・マッサージ
―はい、よろしくお願いします。
お願いしまーす。
―今日はエステの上野ボディクリニックさんにお邪魔しています。お名前は?
つきのです。
―つきのって漢字ですか?
ひらがなです。
―ひらがなで、つきのさん。今おいくつですか?
23歳です。
―それ実年齢ですか?
え、違います。
―本当はもうちょっと上?落ち着いてますもんね。
ヘヘ。26歳です。
―26歳。わかりました。このお店は入ってどのぐらいですか?
4月からなので8カ月くらいです。
―8カ月。じゃあ十分居心地がいいってことですかね。ここに入る以前は同業みたいなのはやってました?
一回だけありますね。ちょっと前ぐらいに。
―ちょっと前?20歳ぐらいの頃とかじゃなくて?
ではなくって、24、5ぐらいのときかな。
―それは何系でした?
エステです。違う地域で。
―エステですか。池袋とかそれは内緒?
新橋です。
―単独店ですかね?
いや、大手グループみたいな。
―そうですか。そこはなんで辞めちゃったんですか?
稼げないから!!
―稼げなかった。うちは求人サイトやってまして、初めてこういう業界飛び込もうかどうか悩んでる人が結構読んだりするんです。先輩の意見を頂けたらと思いますが、お店のことはどうやって調べました、ネットですか?
ネットで探しました。
―ちなみにネットの何を見ました?ホームページですかね?
多分求人サイトとかだったと思うんですけど。
―それでホームページにたどり着いて?
そうですね。
―きれいなホームページですからね、こちらのお店。なんかちょっと安心感ありますよね。
そうですね。
―この業界入る前はなんか昼職はされたんですか?
今もやってます。販売やってます。
―そうなんですか。販売ですね。じゃあこちらの仕事は週にどれくらい?
週2、3日ぐらいですね。
―週に2、3日ぐらい。早番とか遅番とかまちまち?
私は中番なんで、大体15時ぐらいから夜10時ぐらいまで。
―なるほど。販売のお仕事ってアパレル系ですか?
アパレルではないです。化粧品。
―化粧品ですかか。うちの母親も化粧品系でした。大手ですか?
まあ、それなりに。
―デパートとかに入ってるようなやつ?あ、じゃあエステシャンっていうか、美容部員のお姉さんですよね。これ結構なるの難しいんですよね?
いや、全然難しくないです。
―そうなんですか?なんか女の子の憧れの職業の一つですよね。
そうかもしれないですけど、意外と地味な作業とかも多かったりするので。
―あれ、昼仕事はの毎日じゃないですか?週4~5くらい?
そうですね。週によって変わるんですけどシフト制なので。
―じゃあ意外と時間があるんですね。美容にお金は掛かりますからねえ。お店の商品も買わなくちゃいけない感じですか?
いや、結構支給してもらえるんですよね。会社から。
―それはいいですね。
新製品が出たら、お客さまに伝えるために使わなきゃいけないので、会社が支給してくれるので。
―ブランド名はまずいですか?
まずいです!
―ちなみにほら、外資系とか日本系とか。外資だとレブロンとかランコムとかいろいろあると思うんですけど、それとも資生堂とかそっち?
フフフ(笑)
―最初の面接はどちらで行いました?待機所ですか?
そうですね。待機所兼事務所のようなとこ。
―こちらは集団待機なんですか?
集団待機です。
―そうなんですね。面接は店長さんですか、スタッフの方?
いや、スタッフの方でした。
―どんな感じでした?
すごい優しかったです。
―それでその日のうちから働きました?それともちょっと空けた?
なんか、私が面接した日がエステの講習担当の人が休みとかで、後日ってことになりました。
―エステはやっぱり流れとかありますからね。本当は体験入店ぐらいはしようかなとかは思ってました?
いや、特に思ってはなかったです。
―それで後日エステ講習があって、その日のうちに接客ですか?
はい。しました。2~3人だった気がします。
―想像してたのと実際やってみるのとどうでした?
一応ここが2店舗目だったので。
―あ、そっかそっか。まあ上野と新橋もある意味似てるっちゃ似てますからね。じゃあ1店舗目の、本当の初めてのときってどうでした?
すごい心臓がバクバクだったんですけど、本当にお客さんが普通の人だったんで…。
―そうですね。おとなしいというか真面目な方が多いですよね。
そう。普通の人でびっくりしました。なんかやっぱり…。
―あー、もっとギラギラしてるというか。
そう。なんか乱暴な人とか、めっちゃ変態な人とか来るのかなって思ってたんですけど。
―特にエステ系のお客さんは普通の人が多い傾向強いんじゃないんですか?僕らもそうですけど、俺抜くつもりなかった、マッサージ行ったらたまたま抜きが付いてたみたいな、大義名分がちょっと立つジャンルというか。まあ、知ってて行くんですけどね。アハハ。
そうですよね。アハハ。
―やっぱ普通の風俗だともうそれだけが目当てじゃないですか。だからまあ、ちょっとそういう内気な人が多いような気もしないでもないですね。じゃあ意外と思ったより悪いイメージになんなかったわけですね?
ならなかったです。
―続けられそうみたいな?
はい。
―なるほど。この店もやりやすい感じですか?
そうですね。やりやすいです。
―この上野エリアを選んだ理由っていうのは、家が近いとかなんかあるんでしょうか?
縁もゆかりもない土地なので。
―なるほどね。友達もいないし。じゃあ実際お住まいは内緒?
別のところ。田舎のほうです。
―田舎。え、じゃあ1時間ぐらいかけて?
1時間以上かけて来ます。
―ちなみに血液型は?
O型です。
―あんま悩まない感じですか?
あんま悩まないかもしれないですね。結構。
―ホームページではA型なんですか?
ホームページはA型です。アハハ。
―今、彼氏とかは?
いないです。
―彼氏いないですか。友達とか前いた彼氏とか親とかに、こういうお仕事やるって相談とかされました?
してないです。一切。
―誰も知らない?
はい。
―この店にお友達とかはいないですか?
友達って言っていいのかわかんないけど、会ったらお話しする子はいますね。友達って言っていいかな?
―確かに集団待機するとちょっとは仲良くなるんですよね。個室のお店も最近増えてきてるんで、そうすると挨拶ぐらいなんですけどね。この上野ボディクリニックさんは、求人内容と実際にやってみたら違うなっていうのはなんかありました?
特になかったかと思いますね。
―わかりました。忙しいときは忙しいと思うんですけど、1日最高どんぐらい稼いだことあります?
最高5万円いかないぐらい。
―5万弱ぐらいですね。前の新橋のお店の比べるとコンスタントに稼げる感じですか?
そうですね。全然違います。
―店がいいんですかね。アハハ。この仲町通りは確かに人は多いんですよね、昔から。
そうですね。
―こちらのグループはちゃんとしてますからね。でも、そんなに違うもんなんだ。確かにあんまりお客さん付き過ぎても疲れますけど、付かな過ぎるほうがちょっとしんどいですよね。
やっぱり待機時間のほうがしんどいので。
―待機してるとき何やってます?
本読んでますね。
―本ですか。マンガじゃなく?
マンガも小説も読みますね。あとスタッフさんに構ってもらったりしてます。
―スマホとかはやったりしないんですか?
あたし結構スマホでマンガとか小説とか読んじゃうんですよ。
―最近読んだマンガとか小説って何ですか?
小説は結構ミステリー系が多くて、古いミステリー。有栖川有栖先生とか。
―読んだことないな。マンガだと何ですか?
マンガは『キングダム』。
―えっ、僕も一番今のフェイバリットマンガ『キングダム』なんですよ。
あ、本当ですか?
―弊社の会社の制作部の社名、『キングダム』ですもん。
えー。すごい。エヘヘ。
―今、一番熱いですよね。でも女の子で珍しいですよね。誰もわかってくんないですよ。絵がキモいとか言って。
本当ですか?面白い。お客さんにおすすめしてもらったんです。
―ああいう生き方いいですよね。えーと、このお仕事始める前は水商売やったことなかったですか?
ないです。
―風俗よりまずお水やろうかなとか一瞬思ったりは?
なんか私お酒飲めないのと、結構家が厳しくて。
―あれ、実家なんですか?実家でバレないんですか?
そうですね。私物とかは全部お店に置いておくので。
―じゃあ家の人は、今日は美容部員のお仕事をされてると思ってる感じですか?
いやまあ、それの合間に何かしらの派遣のバイトをやってるって。
―ああ、なるほど。合間にね。それだったら不自然じゃないですね。やっぱりあの、仕事始めるきっかけはお金ですか?
そうですね。
―なんかそれは貯金するとか、学校行くとか、なんか目標があって?
最初学校行きたかったんですけど、なんかそれからどんどん貯金のほうがやっぱりいいのかなって将来を考えて。
―例えば何の学校に行こうと思ったんですか?
保育士。
―あ、保育士。保育士希望の女の子ってすごくいるんですけど、大変だし給料あんまよろしくないですよね?子供お好きですか?
そうなんですよね。子供は大好きです。
―そしたらいいんでしょうけど、まあ、そうですね。保育士やってもちょっと続けなきゃなって人が多いですよね。じゃあもう美容部員はもう諦めるというか、もう飽きたというか?
そうですね。まあ、いつでも辞めてもいいかなあって思ってる。
―でも上がってったら給料増えるんじゃないんですか?そうでもない?
そんなに上がらないんです。結構もう6年7年やってるんですけど全然上がってないです。
―昔と違うんですかね。昔は結構営業しておばちゃまをつかまえてみたいなの聞きましたけど。原価も安いですからね。じゃあそれで、とりあえず貯金しようと?
そうですね。
―たまりました?そうでもない?
まあ、それなりに。少しずつですけど。
―なんかこういうお仕事して買ったものってあります?携帯買い換えたとか。バッグ買ったとか。
あんまりブランドものとかに興味ないんですけど、特に大きい買い物って言ったら『キングダム』全巻大人買いした。アハハ。
―ああ。さすがですね。僕はやっぱ勇気ないんで5冊ずつ買ってつまらなくなったらやめようと思ったんですけど、毎日5冊買って。
アハハ。
―みんなに勧めるんですけど賛否両論ですね。「あ、いいっすねえ」って言うのもいれば…。
でも面白い。
―あれだけの巻数をあのテンションでいくっていうのはなかなか。他にマンガ読まれたことあります?少年マンガも読むんですか?
少年マンガは読みます。毎週ジャンプ読んでます。
―『ドラゴンボール』とかでもちょっとダレるとき絶対あるんですよ。『ONE PIECE』もダレたり。『キングダム』はあんまりダレないような気がするんですよね。なんかいろんな話で。今でも面白いですよね。
―こういうお仕事のいいとこと悪いとこってなんかあります?
いいところはやっぱり時間の融通が利くところと、お給料がいいところ。悪いところは男の人が信用できなくなる。
―できなくなります?いい人ばっかって言ってましたけどやっぱり?
いい人ですけど。
―隠れてこいうとこに来た。彼氏とかが来るのいやですか?アハハ。
普通の女の子に浮気されるよりはいいですけど。まだお店のほうがいいですけど、でもやっぱり。
―でもハマるのはいやですか。
うん。いやですね。
―確かに。あの、つきのさんを指名される人も当然いると思うんですけど、彼女がいてそういう指名するような人はいやですか?
そうですね。ハマられちゃうとちょっとイヤかな。アハハ。
―なんかエステだったらいいような気がするんですけどね。マッサージだからみたいな。たまたま行ったらおばちゃんじゃなく若い子だったんだよとか、僕だったら言いますけど。
アハハ。
―今は週2~3日勤務ですよね。1日の平均額ってどんぐらいですか?まあ、日によるから駄目な日もあるんでしょうけど。2、3ぐらいですか?
そうですね。2万5000円から4万5000円ぐらい。
―じゃあ結構いいじゃないですね。やっぱり、おきれいだからですよ。
いえいえ。
―じゃあ月収にしたら、月10日働いたとして30万円ぐらいですか?
そうですね。30から40ちょいぐらい。
―そしたら十分っていうか本業より多分全然いいですよね?
違いますね。
―ただ美容部員さんって社会保険は入れるんじゃなかったでしたっけ?
入ってます。
―そういうのはありますからね。
はい。
―ぶっちゃけ貯金いくらあるんですか?
内緒で(笑)
―わかりました。しばらくこのお仕事は続ける感じですか?
そうですね。多分。
―保母さんになるタイミングっていうのはどんな感じで考えてるんですか?
なんか目指してたんですけど、姪が産まれてちょっと満足しちゃった部分もあるっていう。
―ああ、姪なら親族ですから、赤の他人よりそっちのほうが可愛いでしょうね。
ものすごい可愛くて。
―一緒に住んでるんですか?
住んでないです。でもたまに来るので。
―それがうじゃうじゃいるわけですよ、アハハ、体力あるうちのお仕事だと思いますよね。
当分貯金かな。
―お客さんと付き合ったことはないですか?
ないです、ないです。アハハ。
―ないですか。なんか好きなファッション誌とかあります?
特にないです。
―好きな芸能人、男とかは?
阿部慎之助。
―野球の阿部慎之助?ジャイアンツファン?あら。今度監督変わって期待してます?そうでもない?
そうですね。期待してます。ウフフ。
―高橋由伸勝てますかね?僕もきらいじゃないですけど。
勝ちます。
―原さんはちょっとね、なんか生真面目過ぎて。そうですか。じゃあ野球見に行ったりします?ドームとか。
行きます。
―へー。カープ女子とか言いますけど、ジャイアンツが一番ですか?
ジャイアンツが一番です。
―ジャイアンツ女子って今は何て言うんだろう?
「G-jo」。アルファベットのGに女。一部ではジャイ子って言われてます。
―ジャイ子ってそれ『ドラえもん』じゃないですか(笑)。でもお客も入ってるし、野球はやっぱ日本で一番流行ってるスポーツですよね。なんだかんだいってサッカーとかより野球なんですよ。みんな運動神経が良かったら野球やりたいですもん。一番稼げるし。
なので、もう野球ファンの人が来ますね。やっぱり。
―お客さんでも?話が合うから?でも阪神ファンとかでもいいんですか?
たまに阪神ファンの方もいらっしゃいますね。でもやっぱり一番比率は少ないです。阪神ファンの方が。
―確かにね。関西多いですね。
そうですよね。
―野球は2時間半ぐらいで完結するいいスポーツですよね。なるほど。、自分のとこのメーカーじゃなくて構わないんでおすすめの化粧品ってあります?自分のとこしか使わないですか?
いや、いろんなところの使うんですけど、ものによって違うんですよ。
―ファンデーションは資生堂がいいとかそんな?
とか。
―これ女の子が見てるんで、プロの美容部員がアイシャドウは何がいいって言ったら、ああそうなんだって。アドバイス的な。
色気が出るアイシャドウはディオールです。
―ああ、ディオールは高いんじゃないですか?
高いと思います。多分。
―ディオールね。もう一個ぐらいなんかあります?ファンデーションでも何でも。化粧水はこれいいよみたいな。なんかブランド名がちょっと聞きたいなってそれだけですけど。
えー、どれがいいかな。リップだったらイブサンローラン。
―ああ、外資系だな。日本人でもサンローラン合うんですか?
あ、大丈夫だと思います。
―美容院はよく行きます?そうでもない?
美容院はあんまり…2カ月にいっぺんぐらいしか行ってない。
―でもそんぐらい行くんですね。わかりました。エステとか行かれたりします?
行かないです。
―行かないんですね。では最後にですね、弊社は「はじめての風俗アルバイト」っていうサイトなんで、本当に初心者の子がパッと見て行こうか悩むような感じなんです。これからちょっとやってみようかなっていう子に何かアドバイスあります?こうしたほうがいいとか、やめたほうがいいとか。
うーんと、エステだったら最初は絶対講習がしっかりしてるところがいいと思う。
―前の店しっかりしてなかったんですか?
いや、前の店すごいしっかりしてたんですよ。もう何時間も講習があるみたいなお店で。
―筋肉痛になりそうですね。
なんか2時間ごとで、全部で8時間ぐらい。
―ええっ?初めて聞きました。
講習。多分4回ぐらいありました。
―あら。新橋だからですかね?
そこのグループはしっかりした専属の人がいて、基礎は学べました。
―じゃあ逆に言えば稼げなかったけど、それは感謝ですね。なんかエステの方はプロじゃないから我流で最初教わって、さらにちょっと我流でやってよく店長に怒られるとかいうのは聞きますけど。
ですね。あとはやっぱり自分に合ったお店選びっていうのが大切かなって思います。
―そうですよね。スタッフと仲良くできたりお客さんの層が合うっていうのは大切だと。じゃあこの上野はつきのさんに合ってるんですね?
だと思います。なんかやっぱり渋谷はギャルのほうが受けるイメージがあったりとか、新宿はちょっと派手目な女の人がモテそうとか。
―エステはちょうどドンピシャじゃないですか?一番受けそうな、おばちゃんでもなく若過ぎもなく。
若過ぎず、結構落ち着いた雰囲気っていうのが多分。
―それが武器なんですね。
アハハ。
―わかりました。ありがとうございます。お忙しいとこすいません。
いえいえ。ありがとうございます。
―これで終わりますんで。ありがとうございました。
ありがとうございます。