風俗嬢のインボイス制度対策【簡単解説】導入後に店や収入はどう変わる?

風俗嬢のインボイス制度対策【簡単解説】導入後に店や収入はどう変わる?

令和5年(2023年)10月から始まるインボイス制度。簡単に言うと消費税の制度変更のことですが、風俗店で働くキャストにとってどんな影響が出るでしょうか?どこよりもわかりやすく解説します!

新人ちゃん
正直何もわからない…
ベテラン嬢
何も知らずに働いてると損するかもしれないから、ここでおさらいしておこう!

インボイス制度に関しては国税庁が特集ページも設けていますが、知らない用語などもありわかりづらい方が多いはず。まずは風俗嬢が押さえておくべきポイントを先にご紹介します。

ここがポイント
制度導入後(2023年10月以降)はお給料額が減るかも…
まずはお店の対応に注目する
「インボイス発行事業者」の登録をすすめられても、すぐ登録しない(理解したうえで登録する人は別)
2023年10月までに風俗を卒業するという人もいる

これを踏まえた上で、この記事ではインボイス制度による風俗嬢への影響や、知っておくといいことなどを簡単に解説いたします。

  • ※最新の情報※2023年1月の段階では、大手グループはマイナス分を100%お店がかぶる流れになりそうです。女の子の負担はゼロ。大手がこの方針でいくとなると、小規模のお店もこれにならっていくかもしれません(はじ風調べ)
ベテラン嬢
そもそもインボイス制度とは?と気になる人は先に『インボイス制度について』を読んでみてね

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インボイス制度の風俗嬢への影響

風俗店の納税額が増え、女の子にしわ寄せがくる

新人ちゃん
ものすごく簡単に説明してほしい

簡単に言うと、インボイス制度が始っても何も対策しないと、風俗店は国に納める消費税が増えます。そのため対策として、以下のような手段をとることが予想されます。

  • お客様料金を値上げする
  • キャストから雑費を数%とる
  • キャストのバック率を下げる
  • キャストに納税者になってもらう(インボイス発行事業者の登録をしてもらう)

どうして風俗店の納税額が増えるのかというと、インボイス制度が始まることで納税額の計算方法が変わるからです。

これまでの計算方法(例)
60分コース11,000円のお客様料金
内訳:料金10,000円+(税10%▶1,000円)=総額11,000円
→バック率60%の場合、
・お店の取り分(40%)…4,400円
・女の子へのお給料…6,600(普通の領収書を発行)
→お店の納付消費税▶1,000円600円400円

上記の計算で言うと、これまでは売上高の消費税(1,000円)から、女の子へ支払った分の消費税(600円)を差し引いた金額(400円)をお店は納税していました。

※つまりお店の利益は11,000円(売上)-6,600円(女の子給与)-400円(消費税)=4,000円。
【取り分4,400円-消費税400円=4,000円】

この支払の際の「領収書または請求書は、どんな書式でも良い」というのがこれまでのやり方です。

しかしインボイス制度導入後は『適格請求書(インボイス)』というものが必要になり、これ以外の領収書または請求書は、消費税として認めてもらえなくなりました。つまり…

インボイス制度導入後(例)
60分コース11,000円のお客様料金
内訳:料金10,000円+(税10%▶1,000円)=総額11,000円
→バック率60%の場合、
・お店の取り分(40%)…4,400円
・女の子へのお給料…6,600(これが適格請求書ではない場合…)
→お店の納付消費税▶1,000円0円1,000円

女の子へ支払ったつもりの消費税600円を認めてもらえないので、お店は消費税1,000円を丸ごと納税することになります。

※すると、お店の利益は11,000円(売上)-6,600円(女の子給与)-1,000円(消費税)=3,400円。
【取り分4,400円-消費税1,000円=3,400円】

新人ちゃん
お店の利益がめっちゃ下がった!

このため、マイナス分をカバーするためにお客様料金を値上げしたり、女の子から雑費と称して数%を取るお店が出る可能性もあるのです。

風俗客
客目線で気になることは、料金の値上げだね。今までのように頻繁に利用できなくなると困る…

風俗嬢がインボイス発行事業者になるとどうなる?

インボイス制度導入後に『適格請求書』でお金のやり取りをしていれば、これまでのように税金の控除を受けられます。そのためのお店視点での一番簡単な対策は、キャストさんにインボイス発行事業者になってもらうことです。

インボイス発行事業者に登録してあれば、適格請求書が発行できるからです。

新人ちゃん
雑費取られたりバック率を下げられるくらいなら、登録しちゃえばいいよね?
ベテラン嬢
ところが、そう簡単な話じゃないのよ

インボイス発行事業者の登録申請をするためには、自分が課税事業者である必要があります。課税事業者とは年間の課税売上高が1,000万円以上で、確定申告して納税している人のことなので、そんな風俗嬢さんはほぼいないはず…。

新人ちゃん
風俗嬢は個人事業主、ってことは知ってるけど…私は年収1,000万円ないし…

年間の課税売上高が1,000万円以下の場合は、免税事業者に分類され、消費税の納税義務が免除されています。多くの風俗嬢さんは免税事業者というわけですね。免税事業者はインボイスは不要です。
※免税事業者でも確定申告は必要です!

新人ちゃん
でもインボイス登録しないとお店は消費税がたくさんかかるから、雇い渋られたり「登録してよ」って言われない?

実はインボイス発行事業者の登録は任意で、免税事業者でも登録することはできます。登録するとどうなるかというと…。

  • 課税売上高が1,000万円以下でも、課税事業者として消費税の申告が必要になる
  • =今後は確定申告と消費税の納税を自分で行う必要がある
  • インボイス発行事業者の情報は国税庁のサイトで公表される
  • =公表事項には氏名が必須なので、源氏名で働いてても本名で登録される
新人ちゃん
せっかく免除されている税金を支払わなきゃいけなくなるってこと⁉それに面倒くさいし身バレ(風俗バレ)がこわい!
ベテラン嬢
余談だけど風俗嬢の脱税はSNSにアップした給料(札束/給与明細)や購入したブランド品自慢、ホスト豪遊や派手な生活ぶりからバレることがあるから写メ日記やTwitter等の内容は気を付けてね…

という事情から、確定申告をしている売上1,000万円overの風俗嬢以外(つまりほとんどの風俗嬢)は「インボイス発行事業者の登録なんかしない!強制するならお店辞める!」という反応になることが予想されます。

お店は女の子に在籍してもらわないと困るので、強制をしてくることはないと思いますが、節税のために登録をすすめようとするお店もあるかもしれません。その際に安易に流されず、きちんと断れるようにしましょう。

新人ちゃん
知っておいて良かった!もし何か言われたら「私いま免税事業者なので損になるじゃないですか」とか言って断ろう…
ベテラン嬢
もちろんこれを機に課税事業者になろうと考えている高給取りさんは、検討してみるのもアリだからね!
新人ちゃん
ところで個人事業主として確定申告する際、税務署に正直に事業名を「風俗嬢」って言わなきゃいけないの?
ベテラン嬢
そんなことはなくて、「エステティシャン」「マッサージ師」として登録している子もいるみたい

インボイス制度に対する風俗店の対策

インボイス制度に対する風俗店の対策

女の子全員にインボイス発行事業者になってもらうのは現実的に難しいということがわかりました。ではお店としてはどんな対策をとるでしょうか?

  • お客様料金を値上げする
  • 女の子から雑費を取る・バックを下げる

シンプルに値上げをしてしまえば、女の子のお給料を下げずに済みます。これまで雑費ゼロだったお店がいきなり雑費を取り始めるよりは、女の子からの反感は少ないですよね。

ベテラン嬢
高収入を稼ぎたくて風俗やってるのに、雑費やバック率低下で稼げないとわかったら辞めたり移籍しちゃうしね

しかし料金を値上げすれば、少なからずお客様からの利用頻度やご新規様の獲得に影響が出ます。値上げした後のお客様へのフォローや営業努力に積極的なお店なら、信頼できると言えるでしょう。

お店側の営業努力(例)
・お客様への告知の徹底
・営業サイト(宣伝サイト)の更新頻度を上げたり、掲載媒体を増やす
・お得なイベントや楽しい企画で集客をはかる
・SNSの活用(※女の子任せにしない)

ここで気を付けたいのは、料金値上げ後の営業努力を女の子に丸投げするお店です。

・写メ日記やSNS更新を強制してくる
・サービス内容がハードになる
・お客様との連絡先交換(営業メール)を強制する
・あえて値下げや激安価格で回転率を上げる
・イベント時の割引で女の子に負担がかかる

このように女の子の負担が大きくなるお店は要注意です。客層が悪くなったり、給料に対して女の子の精神的・肉体的負担が大きくなるようでは、続けるのが難しいですよね。

ただ、人件費削減でやむを得ず一時的に営業時間を短縮したり、送迎の範囲を狭めたりなど色々模索するお店はあるかもしれません。

お店が頑張ってやっていこうと努力しているのか、女の子にだけ負担をかけているのかをよく見極めて、在籍するか卒業(または移籍)するかを検討しましょう。

  • ※はじ風情報※最新の傾向としては、大手グループを中心に「マイナス分はお店が100%負担し、女の子の手取り額やバック率は変えない」という流れになってきています。大手がこの姿勢を貫いてくれれば、小さいお店もこの流れに乗ってくるかもしれません。
ベテラン嬢
というのもインボイス制度には経過措置があって、令和8年(2026年)10月までは80%控除(負担20%)、令和11年(2029年)10月までは50%控除(負担50%)と段階的に変わっていくので、最初からいきなりたくさん消費税を取られるわけじゃないのよ
初心者ちゃん
お店としても「最初の3年間は2割負担だから様子を見ながらやってみるか…」って感じなのかもね

インボイス制度とは、売手が買手に対して、正確な適用税率や消費税額を伝えるために始まる制度です。「適格請求書」というものが導入され、これを保存しておくことで仕入税額控除を受けることができます。(令和5年10月1日より)

※適格請求書…請求書・納品書・領収書・レシート等、書類の名称は問いません。

この「適格請求書」を交付できるのは、税務署に「適格請求書発行事業者の登録申請書」を提出し、登録を受けた人のみとなります。

「適格請求書」は、これまでの普通の請求書に下記事項が追加されます。

  1. 適格請求書発行事業者の氏名又は名称及び登録番号
  2. 税率ごとに区分して合計した対価の額(税抜きor税込み)及び適用税率
  3. 消費税額等(端数処理は1請求書あたり税率ごとに1回ずつ)

インボイス制度について簡単解説(風俗嬢向け)

この「登録番号の記載」が必須で、登録事業者情報は国税庁のサイトで公開されるため、うっかり誰かに領収書等を見られて本名バレ(風俗バレ)することを風俗嬢さんが不安に思っているわけですね。

さて、インボイス登録事業者同士での売り買いならこれまでのように税金の控除を受けられるので、企業は取引先をインボイス登録事業者にしたいところ。免税事業者相手だと、税金の負担が増えてしまうからです。

初心者ちゃん
それはさっきの図解でなんとなくわかった

そのため、他にインボイス登録済の取引先があるなら免税事業者とのやり取りは打ち切ったり、登録しておいてほしいと打診したり、料金の値上げ等で対策をとることになるでしょう。

取引がなくなっては商売が成り立たないので、課税売上高が1,000万円以下の免税事業者でも、インボイス登録を検討することになります。(免税事業者でも登録はできます)

ベテラン嬢
風俗に関わらず、フリーランスで仕事をしている個人事業主はこの傾向にあるわね

しかし登録をしてしまうと、課税事業者になるためこれまでのように免税されず、消費税の申告義務が出てきます。売上1,000万円以下で運営していても納税額が増えるので、負担が大きくなるのは明らかです。

ベテラン嬢
やってらんねー!

というわけで、「多少は取引料金が変わってもいいから」と免税事業者のままでいく人もいれば、社会的信用度や今後の見通しを含めてインボイス登録する(課税事業者になる)人など、状況に応じて判断していく必要があります。

ベテラン嬢
めちゃくちゃ悪意を持った言い方をするとインボイス制度って「小規模事業者からの消費税巻き上げが目的の制度」だと思う

風俗嬢さんに限って言えば、風俗が本業で年収1,000万円以上を稼いでいて確定申告もきちんと行っている人以外は、お店にインボイス登録を促されても安易に登録せず、様子を見たほうが良いでしょう。

ベテラン嬢
もっと本格的に知りたい人は、国税庁のインボイス制度特集サイトを見てみてね

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結局何をすればいい?風俗嬢のインボイス対策

結論から言うと「風俗店の動向を見る」のが一番ですが、インボイス対策について求人サイトや店長ブログ等で明言するお店はまだ少ないでしょう。自分が気になっているお店がどんな対策を取っているか、細かく調べるのも大変ですよね。なので簡単にまとめると以下のようになります。

  • お店がどんな対策をしていくか見る・聞く
  • インボイス発行事業者の登録をすすめられても安易に登録しない
  • 確定申告はきちんと行う
  • 個人事業主として登録する際は事業名を「風俗嬢」と言う必要はない(エステティシャンなどに言い換える)
  • お店の対応が悪かったら風俗卒業や移籍を検討する

インボイス制度が始まることを知らずにいると、お店が急にお給料を変えてきたり方針を変えた時に「なんで?」と困惑するかもしれません。こういう制度が始まるので、お店が何かしらの対策をとるだろうということを踏まえて、お仕事探しをしていきましょう。

初心者ちゃん
知っていると知らないじゃ大違いだね!詳しく勉強する時間がなくても、なんとなくニュースとかも気にしておくと良さそう
ベテラン嬢
「税理士に相談するのはハードルが高い…」という人も、国税庁のQ&Aや自治体の無料相談などもあるから、活用してみてね。SNSの情報だけに踊らされないでね

安心して働けるお店を探す

はじ風面接交通費プレゼントキャンペーン【はじめての風俗アルバイト(はじ風)】

編集部
当サイト「はじ風」から応募して面接すると3000円分の面接交通費がもらえるお店もあるよ!

風俗以外の業種では「節税のためにインボイス発行事業者とだけ取引する・お店を利用する」という流れが出てきそうですが、風俗求人においては「インボイス登録してる女の子だけ採用する」というお店はまずないでしょう。現実的ではないからです。

これから風俗求人を探す女の子は、インボイスだけを理由に不採用になることはないはずなので、これまで通り自分が気になったお店には勇気を出して応募や相談してみてください。

ベテラン嬢
面接でちょっと話題に出ることはあるかもしれないけどね!

はじ風調べでは、大手グループは特に女の子のお給料(バック額/バック率)は変えず、マイナス分はお店がかぶる方針になりそうです。

大手のほとんどがその方針を取るとなると、小規模のお店もそれにならう流れになるので、風俗店で働く女の子たちに給料額では大きな影響は(ひとまずは)出ないでしょう。

ただしお客様側の利用頻度が落ちたり、利用をためらう人も出てくると思われます。集客をお店任せにせず、写メ日記やSNS、接客時のおもてなし精神など、自分のできる範囲で集客努力をしていくのがインボイス制度施行後も安定した高収入を稼ぐポイントとなるでしょう。

初心者ちゃん
お店側の対策を面接時に軽く聞いてみようかな…

風俗バイトの面接や体験入店は「やったら絶対に入店しなければいけない」というわけではありません。断っても大丈夫ですし、後日のお返事でもOKなお店がほとんどです。

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はじ風編集部

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